一度虫歯になった箇所は、自然には修復が不可能で進行するだけです。進行が歯の神経まで達すると夜も眠れないような痛みが生じます。その場合は、残念ですが神経をとり、被せ物を装着します。一見治ったように見えますが、その歯自体は栄養が遮断されており、長期的には、歯が折れたり、根の先に炎症を起こしたりします。そうならないためにも、早期発見、早期治療、セルフケアのプラーク(細菌)コントロールとメインテナンスが必要です。
また、「歯周病」には歯肉炎と歯周炎があり、歯肉炎とは歯肉のみの炎症で歯周組織には炎症が及んでいないもの、歯周炎とは歯肉だけでなく歯周組織にまで炎症が及んでいるものを言います。歯肉炎は、的確なブラッシングによるプラーク(細菌)コントロールで健康な歯肉に戻ることができますが、歯周炎は、健康な状態に戻ることはできないので、治療後、再発進行しないように、セルフケアのプラーク(細菌)コントロールとメインテナンスが必要です。