抜歯

• 抜歯と診断されたのですが、抜く以外に治療法はないのでしょうか？

  最近の歯科治療は大変進歩していますから、昔ならば抜かなければならなかった歯でも、治療をすることができるようになってきています。　しかし、虫歯や歯周病が進行したり、歯が割れたり、折れたりした場合には抜歯しなければなりません。抜歯と診断されたら、どうして残せないのか確認し、十分に納得した上で抜歯のスケジュールを決めましょう。
• 痛くない親知らずでも抜かないといけないのですか？

  上下の親知らずが正常な状態で生えて噛み合っている場合には、抜く必要はありません。しかし、そのようなケースは極めて稀で、ほとんどの人は親知らずが生える場所がないのが現状です。親知らずの状態をレントゲンで確認し、相談しましょう。
• 抜歯前の生活上での注意事項をおしえてください。

  前日は睡眠を十分にとってください。抜歯後２〜３時間は食事ができませんので、事前に軽くすませてください。他の病気で薬を服用している場合は、当院から中止の指示がない限り、通常通り服用してください。抜歯だからと特別なことはしないで、予約時間に余裕をもって受診をお願いします。
• 高血圧症ですが抜歯しても大丈夫ですか？

  高血圧症や心臓疾患、糖尿病の方の場合、必要に応じて内科の先生と連携をとりながら、安全な状態で抜歯します。また、アレルギー体質の場合は、麻酔でアレルギー反応が出ることがあるので、事前にアレルギー反応テストを行うこともあります。　いずれにしても、治療を受けられる際に、ご自分の健康状態などをなるべく詳しく伝えて下さい。

顎関節症

• 顎関節症は咬み合わせが原因だと聞きましたが？

  以前は、上下の歯の咬み合わせの異常が大きな原因だと考えられていました。顎関節症の研究が進んだ今日では、一つの原因で発症するのではなく、いろいろな因子が積み重なりあごの耐久限界を超えたときに発症すると考えられています。咬み合わせの異常は、その因子の一つにすぎないので他の因子も探り出し総合的に治療することが大事です。
• あごを動かすと鳴る関節の雑音はどうしたら治るのですか？

  口の開け閉めでカクッと音がするのがクリック音です。これはズレている関節円板が口の開け閉めの際に動くことにより起きる音です。痛みがなければとくに治療の必要はありませんし、無理して関節円板の位置を元に戻さなくても症状が悪化することはありません。また、関節円板の後部組織が適応して関節円板の働きを補い、クリック音もやがて消えていく場合があります。
• 顎関節症はどんどん進行しますか？

  特に治療をしなくても、やがて改善に向かい、自然に治ることも多い疾患です。しかし、痛みや口が開けにくいなどの症状があって日常生活に支障をきたしているのなら、それらの症状を取り除くために治療が必要です。もし、顎関節に異常や不快を感じたら、まずは、ご相談ください。
• 顎関節症になったら、固いものを食べてあごを鍛えることが大切と聞きましたが、本当ですか？

  まったく逆効果です。痛みがあったり、口が大きく開けられないなどの症状の際は、炎症を起こしていることが多いので、あごを安静にして緊張させないことが大事です。食事も軟らかいものを中心にしてください。

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